野菜 栄養

野菜と栄養

新鮮な野菜

人間は古くから、食べ物が身体にとってどうなのかという問題に、大きな関心を持ってきました。


栄養素とは、「生体が発育・成長して生命を維持し、健全な生命活動を営むために、体外から取り入れるべき必須物質」と定義されています。


つまり、生きること、そして健康に活動するために必ず必要なものだということです。


また、人間は空腹を満たし、料理を楽しみ、嗜好を満足させるために食事をします。


栄養素を取り入れるだけでなく、生活を充実させるためにも食事は大切なことなのです。


しかし近年、ライフスタイルや生活環境の変化により、食にも新たな問題が生じています。


交通手段が発達し、労働形態も変化したことによってエネルギー消費量が減っている一方で、豊富な食品、食生活の簡便化、高エネルギー食品の普及などによってエネルギー過剰摂取の状態となっています。


これらは、肥満や高血圧、糖尿病などの「生活習慣病」を引き起こす大きな誘因となっています。

また、特に女性はバランスに欠けた食事やダイエットなどにより、低栄養状態の人も多いのが現実です。


低栄養は体力・免疫力、薬効、回復力、QOL(生活・生命の質)などを低下させ、身体の持つ機能を失わせます。


このような問題を解決するためには、ひとりひとりが栄養についての知識を身につけ、日々の食生活を改善していくことが大切です。


栄養と栄養素

栄養とは、「生体が必要な物質を体外から取り入れて利用し、発育・成長して生命を維持し、健全な生命活動を営むこと」をいい、取り入れるべき必須物質を「栄養素」といいます。


3大栄養素

  • たんぱく質
  • 糖質
  • 脂質

たんぱく質は、主として生体の構成成分になり、糖質・脂質は活動源になるものです。

また、他にも調節をつかさどっている「ミネラル」や、代謝を調節する働きのある「ビタミン」などもあります。


これらは摂取量が少ないことから、「微量栄養素」「ミクロ栄養素」とも呼ばれています。

人間は、これらの栄養素が過剰すぎても、欠乏しすぎても、死につながります。


「過剰症」あるいは「欠乏症」と分かった時には、既に身体にかなりの影響を及ぼしています。


ですから、身体には変化がないが実際は過剰(または欠乏)の状態になっているときに気付き、改めることが健康な体を作る秘訣です。